
高知県スポーツ課職員(地域スポーツ推進員)が、
高知県内で活動しているスポーツ団体の活動に参加して、
活動の様子や感想をお伝えするレポートシリーズ。
第六回目は「フライングディスク」に挑戦です!

フライングディスクとは…
プラスチック製の円盤(ディスク)を投げて競うシンプルな競技です。
日本では12種目が公式種目として定められており、
そのうちの「アキュラシー」と「ディスタンス」は
全国障害者スポーツ大会の公式種目となっています。
今回はこの2つを体験しました!
ディスクは意外と軽い
今回フライングディスクを体験するのは梼原町の梼原体育館。
ゆすはらパラスポーツサークルの活動に参加させていただきました。
梼原雲の上スポーツクラブ内のパラスポーツの団体で、
毎週火曜日の15:30~16:30で活動されています。
ゆすはらパラスポーツサークルの詳細はこちらから!


この日は講師に高知県障害者フライングディスク協会のお二人を迎え、
フライングディスクの「アキュラシー」と「ディスタンス」の練習です。
はじめに、フライングディスクがなぜ飛ぶのかといった基礎知識を教えていただき、
全員でフライングディスクを使った準備運動を行いました。
ディスクはおよそ100gだそうで、思っていたよりも軽いため、
握る力が弱い方や力が入りづらい方も扱いやすいと感じました。
ディスクをまっすぐ投げるには…?


まずは、ディスクの持ち方、投げる時の姿勢、ディスクの角度など、
まっすぐに投げるための方法を教わります。
皆さん手元のディスクで確認しながら真剣に話を聞いています。


二人組で対面パスで、相手に向かってまっすぐ投げる練習です。
左に曲がってしまうことが多く、なかなかうまくいきません…
左に曲がるということはディスクを左に傾けた状態で投げているということです。
自分ではまっすぐ投げているつもりですが、
ディスクを手放す瞬間に傾いてしまっているようです…
ペアになったゆすはらパラスポーツサークルの代表の方は、
指導員の有資格者ということもあり、まっすぐと投げることができていました!

「ディスタンス」の練習も兼ね、ペアの方との間を少しずつ長くしていき、
長い距離でもまっすぐ投げられるように練習します。
遠くへ投げようと思うとどうしても力んでしまい、
ディスクに角度がついて思った方向に飛びません。
課題を残したまま次の練習へ…
あえて曲がった軌道で投げてみる

次は、あえて曲がった軌道を描いて正面にいる相手にパスする練習です。
まっすぐ投げるときとは逆で、ディスクに角度をつけて投げることで、
曲がった軌道でディスクが飛んでいきます。
角度をつけるためにはディスクだけでなく、体ごと傾けて角度をつけることがコツとのこと。
実践してみると、角度はつくのですが相手の元に届きません…


見かねた講師の方が、アドバイスをしてくれました。
体は傾いているのに、ディスクはまっすぐのままにしてしまっているため、
思うように飛んでいっていないとのこと。
ディスクの傾きも意識して投げてみると、
少し改善されて、ディスクが相手に近づきました!
ここでディスタンスの練習は終了です。
これは何度も繰り返し投げて感覚をつかんでいく必要があると感じました。
コントロールが重要!


最後は「アキュラシー」の練習です。
上の写真のオレンジの輪がアキュラシー専用のゴールです。
全国障害者スポーツ大会では、5mまたは 7m離れたゴールに向かって
ディスクを10 回連続して投げて、ゴールの内側を通過した回数を競います。
下の写真はディスクゴルフ専用のゴールです。今回はこちらもアキュラシーの練習で使用しました。


「ゴールを目標にするのではなく、ゴールの奥側にいる審判に届かせるように投げる」
講師の方に教えていただいたことを頭に入れて早速実践です。
簡単そうに見えますが意外と難しい!
どうしてもゴールに入れたいという気持ちが先走り、コントロールがうまくできません。
5回中3回ゴールするのがやっとで、パーフェクトは一度も達成できませんでした…


サークルの皆さんも積極的にチャレンジしていました!
1回ずつ狙いを定めながら投げていきます。
ちょうどディスクがゴールを通過したナイスゴールの瞬間が撮れました♪



ディスクゴルフのゴールにも挑戦です。
こちらもなかなかゴールに入らない…
アキュラシーのゴールよりも難易度が高めですが、
コツをつかんで何度もゴールを決めている方もいらっしゃいました!

あっという間に1時間が過ぎ、本日の活動は終了。
最後に参加者全員でディスクを持って記念撮影です。
ゆすはらパラスポーツサークルの皆さん、高知県障害者フライングディスク協会のお二方、
ありがとうございました♪
基本が大切!

フライングディスクを体験してみて、
「基本に忠実に」ということが大切だと感じました。
遠くに投げよう、ゴールに入れようとすればするほど、
変に力んでしまい、飛距離が出なかったり、思った方向に飛びません。
「ディスクに回転をかけること」「ディスクの傾きを定めること」
という基本を忘れずに投げることが、
ルール自体はシンプルな競技だからこそ重要になってくると思います。
今回体験取材させていただいたゆすはらパラスポーツサークルは、
フライングディスクの他にも、ボッチャ、卓球バレー、モルックを行っています。
サークルメンバーの中には、高知県障害者スポーツ大会に出場し、
好成績を収めている方も多くいらっしゃいます!
今回の活動中も、皆さん各自のペースで楽しみつつも、
スキルアップを目指して練習する姿が印象的でした!
普段、パラスポーツにふれる機会がない人が多いかと思います。
ゆすはらパラスポーツサークルは雲の上図書館の広場などでも活動をされていて、
誰でも活動の様子を見ることができます。
まずはパラスポーツを見て・知って、そしてパラスポーツの世界を体験してみませんか?
ゆすはらパラスポーツサークルに興味のある方はこちらから!