高知県スポーツ課職員(地域スポーツ推進員)が、
高知県内で活動しているスポーツ団体の活動に参加して、
活動の様子や感想をお伝えするレポートシリーズ。
第三回目は「オープンウォータースイミング(OWS)」に挑戦です!
オープンウォータースイミング(OWS)とは…
海や川・湖といった⾃然の⽔の中で⾏われる⻑距離⽔泳競技です。
⽔質、天候、潮汐等、⾃然条件の影響を受けることから、
競泳とは異なる技術や知識が必要とされます。
OWS大会に初出場!
今回は須崎市で行われる「すさきオープンウォータースイミング2024」に出場しました。
すさきオープンウォータースイミング大会は今年で第11回目となるOWS大会で、
毎年県内外から多くの参加者が集まります。
公益財団法人日本水泳連盟の認定OWSサーキットシリーズの大会にもなっているため、
トップ選手も参加する一方、1kmの部もありOWS初挑戦の方も多く参加しています。
今大会は1km、3km、5km、10kmの部があり、
下は小学生から上は70代まで、幅広い年齢の方がエントリーしていましたよ!
実は学生時代ずっと競泳をしていたため、長い距離を泳ぐのには慣れっこですが、
海で長い距離を泳ぐOWSは未知の世界です。
数年まともにトレーニングをしていないため己の体力に不安しかなく、
一番短い1kmの部ならなんとかなるか…?!とエントリー!
OWS日和!と思いきや…?
前日の不安定な空模様を吹き飛ばし、レース当日は快晴!
8:00時点では少し肌寒いものの、日向は過ごしやすい天気でした。
まずは受付でタイム計測用のICチップ入りリストバンドなどを受け取り、
ナンバリング(背中・腕・手の甲に、黒の油性ペンでゼッケン番号を記載)を行います。
レース会場までは巡回バスで向かい、到着後に海でウォーミングアップ。
気温も水温もちょうど良くOWS日和!
と思いきや、太陽が水面に反射して、進行方向の目標となるブイが見えない…
さらに風が強く波があり、思うように進めない…
自然環境で行うOWSの洗礼を受けつつ、ウォーミングアップを行いました。
いよいよレース!
開会式も無事終了し、いよいよレースが近づいてきました。
今大会ではドローンがレース中の選手を撮影し、YouTubeで生配信!
番号順に浜辺に並び、ゼッケン番号と名前を呼ばれながら
スタート地点まで入場です。
出発の合図とともに海に飛び込み、レーススタート!
まずは250m先にある第1ブイを目指します。
参加選手全員が同時スタートで第1ブイを目指し密集して泳ぐことになるため、
周りで泳いでいる選手と腕や脚がぶつかったり、
前を泳ぐ選手のキックの波で呼吸がしづらかったりとまともに泳げない…
そしてやはり水面の反射でブイが見えず、進行方向が正しいのかわからない…
周りの選手が進む方向も参考にしながら何とか第1ブイを通過しました。
ゴール前は大激戦!
海水を何度も飲んだり、周りの選手と抜かし抜かされを繰り返しながら、
第2・第3ブイも通過し、ゴールを目指すのみとなりました。
ゴール手前100mくらいからラストスパートをかける選手が多く、
周りの選手からの波でより泳ぎづらい状況に。
自分もラストスパートをかけますが、体力が限界に来ていることもあり、
思ったようにスピードを上げられません。
周りの選手にぶつかりぶつかられ何とかゴール!
泳いでいるときはあまりわからなかったのですが、どうやら大激戦だったようです。
ゴール後には、速報値が記載された記録証を受け取ります。
体は疲れているものの、達成感いっぱいの笑顔!
最終確定順位は10位。数秒差で8位入賞を逃しました…
タイムも15分切りを目指していましたが15分33秒と悔しい結果に。
OWSの魅力とは
自然環境の影響を受けながら長い距離を泳ぐOWS。
2008年の北京オリンピックから「マラソンスイミング」という名称で
正式種目となり、日本国内の競技人口は徐々に拡大しています。
今大会では、去年まで25mほどしか泳げなかった方から、国スポOWS高知県代表選手まで、
様々なレベルの方がそれぞれの目標に向かって挑戦されていて、
OWSが国内でも広がっていることを実感しました。
初めてOWSを経験してみて、もちろん泳いでいる間は「きつい!」「苦しい!」
という気持ちが大きかったですが、泳ぎ終わった後は達成感に満ちていました。
また、レース後はみなさん笑顔だったことが印象的でした!
口では「きつかった~」「もう泳ぎたくない~」と言いながらも、
タイム・順位関係なく、達成感に満ちた笑顔で仲間同士で楽しそうに話していました。
OWSを通して、改めて泳ぐことの楽しさや達成感を
共有することの喜びを感じることができました!
水泳に苦手意識を持っている方も多いかと思いますし、
ましてや海で泳ぐなんて!と思われる方もいるかと思います。
しかし自然の中で泳ぐことは、プールで泳ぐのとはまた違った感覚で、
ゴールできたときの達成感は何にも代えがたい経験になります。
すさきOWS大会では、たくさんの役員・ライフセーバーが、
選手が安全に泳げるように尽力してくださっていますので、
OWS初心者でも安心して挑戦できる環境が整っています!
ぜひ、高知県の海でOWSにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
すさきオープンウォータースイミング公式HPはこちらから!