2024年8月30日 レポート

スポーツ体験レポート「セーリング」

高知県スポーツ課職員(地域スポーツ推進員)が、

高知県内で活動しているスポーツ団体の活動に参加して、

活動の様子や感想をお伝えするレポートシリーズ。

第二回目は「セーリング」に挑戦です!

セーリングとは……

艇(ヨット)を操作し、海面に設置されたマークと呼ばれるブイを

決められた回数、決められた順序で回りながら、

フィニッシュラインまでの着順を競うものです。

風や海などの自然環境によって大きく試合展開を左右されます。

ヨットの大きさに驚き!

今回セーリングを体験するのは香南市の「香南市マリンスポーツセンター」

NPO法人YASU海の駅クラブが指定管理者として管理していて、

道の駅や海水浴が楽しめるヤ・シィパークの隣にあります。

到着すると目に入ってきたのは海辺に並ぶたくさんのヨット!

建物内にもヨットと帆(セイル)がたくさん収納されていました。

ヨットやセイルが思っていたより大きくて驚き…!

ヨットで海に出る前に…

今回は高知ジュニアヨットクラブの練習に参加させていただきました。

高知ジュニアヨットクラブの詳細はこちらから!

毎週土曜日と日曜日に、中学生と高校生が練習をしています。

(クラブへの加入は小学校高学年からできます。)

練習の前にミーティングが始まりました。

内容は数日前に行われた大会のレースについて。

レースを振り返って、良かった点と改善したい点を

メンバーで共有し、個々の課題を明確にします。

ミーティングが終わると、それぞれがヨットの準備に取りかかります。

自分が乗るヨットは自分が責任を持って準備!

準備中にコーチの井土さんより、ヨットはセイルに働く「揚力」を

使って移動しているということを教えていただきました。

海上で見学!

ヨットに乗る前にまずはボートに乗らせていただき、

中高生のセーリングの様子を見学しました。

青い海と空にヨットの白が映えます!

風の向きや強さに対応し、セイルなどを細かく操作してブイに向かいます。

中高生は常に周りを見て、自分の艇の様子を見て、風をみて、

ヨットを細かく操作をしながら進んでいました。

写真では伝わらないのが残念ですが、

思っていた以上にヨットが進む速度が速い!

ヨットが進む原理を教えていただき、少しは理解したつもりでしたが、

風上に向かってヨットがぐんぐん進んでいくのはやはり不思議な感じがします。

ボート上のコーチから適宜指導が入ります。

こちらはスタート時に一気に加速する練習の様子です。

そんなに身を乗り出したら落ちてしまうのでは…と

ハラハラしながら見学します。

ヨットに乗っていざ進め!

高校生のヨットに乗らせてもらい、サポートしてもらいながらブイを目指します。

セイルとラダー(艇の後方にある舵)の操作に大苦戦!

ほぼ高校生に操作してもらっている状態に…

少しずつ操作にも慣れてきて、徐々に高校生のサポートが少なくなりました。

が、完全に1人で操作をして進んだり方向転換したりはできず…

左右に動くセイルに頭をぶつけたり、ラダーを逆方向に操作してしまい

ブイから遠ざかったり…と、ヨット操作の難しさを実感しました。

やっと自力での操作がうまくいってこの笑顔!

難しいからこそ、うまくできたときの喜びが増します。

体験後はまたボートに戻り、再び中高生の練習を見学。

スタートからブイを回って戻ってくるレース形式の練習をしていました。

コーチだけではなく高校生や成年の選手も中学生にアドバイスをしている姿が印象的でした。

2時間ぶりに陸へ…

ボートで岸に向かって帰る途中、どうしても泳ぎたくなって泳ぎました。

水温もちょうど良くて気持ちよかったです。

2時間ぶりに陸に戻ってきて着替えたらみんなで記念撮影。

あっという間のセーリング体験でした!

高知ジュニアヨットクラブのみなさん、ありがとうございました♪

自然の中で自立を促すセーリング

おだやかな海の上で、風を自分の体と艇に受け、

セーリングの難しさに苦戦しながらも楽しむことができました!

香南市マリンスポーツセンターがある香南市夜須の海は非常におだやかなことが特徴で、

セーリング初心者にはぴったりな海だそうです。

高知ジュニアヨットクラブのコーチとお話ししていて印象に残ったのは、

「ヨットで海に出たら自分が船長」という言葉です。

子どもであっても、ひとたび海に出れば艇の長として、

安全に艇を走行させなければなりません。

だからこそ、中高生は自分の艇は自分で責任を持って準備し、

セーリング中も常に周りを見て、安全に艇を走行させていました。

そして安全に走行させつつ、自分の技術を向上させるために集中して活動をしていました。

また、コーチは、選手自らの考えをさらに深められるような声かけをされており、

中高生が自立し成長できるように指導されていました。

現在開催されているパリオリンピックでは、セーリング混合470級で

日本の岡田選手と吉岡選手ペアが銀メダルを獲得し、

セーリングはこれからさらに注目を集めるスポーツになると思います!

みなさんも、自然豊かな高知県の青く広いおだやかな海を、

白いヨットに乗って風を感じながらセーリングを楽しみませんか?

高知ジュニアヨットクラブに興味のある方はこちらから!